THETA
今年の6月から7月にかけて、かなりの時間を彼らとの作業に費やしていた。

「THETA」

Vo. Gtr. Bass. Dr.の4人編成から成る、今はまだ無名とも言える、インディーズのバンドである。
現在はストリートを中心にライブを行っており、2枚のアルバムをリリースしている。
2004年にはそのCDと最低限の楽器をリヤカーに積んで、野宿を繰り返しながら青森県の下北半島から東京の下北沢まで、ストリートライブをやって手売りでCDを売って、その売り上げだけでして来たらしい。
よく、テレビの企画などではありそうな話だが、そうではない。途中、スタッフが合流して映像を押さえる、ということはあったらしいが、その旅の全てを彼らは自分の足だけで、交代でリアカーを引いて4人で歩いてきたそうだ。
何でそんなことをやろうと思ったのかは知らないが、とにかく壮絶な体験であったらしい。

なんというか、本当に素朴な、ごく普通のどこにでもいそうな男子4人。東京育ちの幼馴染み4人。
本当に根っからの音楽ファンで、自分たちの信じる音だけを町のちっちゃな貸しスタジオで、4人だけで追求し続けてきたその音楽性は、一度触れるとまた触れたくなる、何だかわからないがあったかくて思わず手を伸ばしたくなる、そんな魅力に溢れている。
バンドって本当に面白い。たった4人なのに、まるで選ばれたかのようにそれぞれが必要な才能とパーソナルを持ち合わせて、それぞれのキャラクターとパートを担っている。

Vo.のTERAが持つ非凡な楽曲センス。Mr.Childrenやスピッツにも通じる、メロディーの奇跡的な美しさ。
そんなTERAのメロディーと、繊細なボーカルの両方を、豊富な洋楽のエッセンスでがっちり支える、素朴ながら抜群のセンスを持った鉄壁のリズム隊。
そこに、レッチリやニルヴァーナ、いわゆるグランジ以降のムーブメントをリアルタイムで通過したギタリストならではの、新しいスタイルのギターが華やかさと過激さ、痛みや疾走感を伴って彩っていく。

そんな彼らのアルバム「THETA」が、2007/11/7に発売される。
僕はサウンドプロデュース、プログラミングなどで参加させて頂いています。

ちょっと本当にオススメです。このアルバムに関わった僕、エンジニア、プロデューサー、まずはこの3人が、間違いなく彼らの楽曲に虜になってしまっています。
楽曲を愛するがあまり、制作にはとてつもない時間と労力がかかりました。いい大人が、予算のことも睡眠時間も省みずそのレコーディング作業に夢中になっていました。
ちょっとでもこの曲たちを良い形にしたい、ただそれだけでした。

なんなんでしょう。そんな愛しさで思わず夢中になってしまう、そんなヤツらであり、そんな楽曲なのです。

写真は、平和島のスタジオまで自転車で通って来て、作業も終わった明け方、4人仲良く帰って行く直前のショットです。
ああ、なんか良い。


| WORKS | 馬場一嘉 | 00:10 | comments (0) | trackback (0) |
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